韓国で美容師として働くには、韓国の美容師免許が必要です。
海外でも日本の免許で美容師として働ける国もありますが、韓国では韓国で取得した免許がなければ美容師として働くことはできません。
もちろん韓国の免許を取るには、すべて韓国語で試験を受ける必要があります。
しかし韓国語初級レベルの私でも韓国の美容師試験の筆記試験に合格することができました。
韓国の美容師免許筆記試験のことをまとめてみます。
韓国の美容師免許の種類
韓国の美容師の免許はいくつか種類があります。
- 美容師【一般】
- 美容師【皮膚(エステ)】
- 美容師【メイク】
- 美容師【ネイル】
- 美容師【総合】
日本の美容師免許は一種類のみで全部の分野が含まれている総合分野だけですが韓国では分野ごとに資格(試験)があります。
専門的に仕事や勉強をしたい人にとってはとても良いですよね!
一般的に美容師と言われている職に就く人はこの美容師一般または美容師総合の免許を取得する必要があります。
わたしは今回受けたのは美容師一般というヘア部門の試験になります。
筆記試験は韓国語初心者でも大丈夫!
私が筆記試験を受けた時の韓国語のレベルは日常会話がほんの少しだけわかるレベルでした。
韓国語能力試験(TOPIK)の1級レベルの単語もわからないものだらけ。
韓国語教室にも通ったことがない私でも大丈夫でした。
ただ私はもともとハングルを読むことはできたので
ハングルが読めない人はハングルを読む勉強が必要になります。
- 韓国語は初心者レベルでもOK
- リスニング力・スピーキング力は必要なし
- ハングルを読むことができればOK
ですがやはり知っている単語は多ければ多いほど有利になります。
私は最初、テキストは開いたときは本当にちんぷんかんぷんで全く読めませんでした。
(発音できても意味が全く理解できない状態でした)
ですが、スマホの翻訳機能を使いながら約2ヶ月勉強したらちょっとずつ理解できるようになりました!
最初のうちは勉強していてもわからなすぎて気の遠くなる思いでしたが、続けることで少しずつ内容がわかるようになってきます。
筆記試験の内容
試験の内容は、日本の美容師国家試験の内容とほとんど同じような感じです。
内容は大きく分けて4つの分野に分かれています。
- 美容理論
- 皮膚学
- 化粧品学
- 公衆衛生管理学
この4つは日本の美容師免許を取得した人なら大体の内容はわかるはずです。
ただ日本と韓国では決まりや歴史など違う部分もあるので一通り勉強し直さないといけません。
個人的な感想としては、美容理論の分野のカットの方法、カラー、パーマの原理や薬の特性などは、美容師としての経験があればそんなに難しくないところだと思います。
ただ皮膚学や公衆衛生管理学は、暗記しなければならないものが多く結構大変でした。
勉強のポイント
この筆記試験においては、短期で集中して勉強するのがおすすめです!
テキストの内容で暗記しなければならないことがとても多いので、長期でゆっくり勉強すると最初にやった部分を忘れてしまいます。
なので、テキストの内容をなんとなく理解できる段階まできたら試験を受ける時期(なんなら試験日)を決めてそこに向けて勉強するといいと思います。
韓国語ができる韓国人の人でも1ヶ月ぐらいでまとめて勉強した方が効率がいいと言われているようです!
また韓国語を一語一句すべて理解しようとするとなかなか進まないので必要な単語は覚えて、形容詞などたまーにしか出てこない言葉は、なんとなくみてスルーしていました。
「できるだけ」とか「比較的」などという言葉は最初から覚えなくても問題の内容にそんなに影響はないし、勉強しているうちに自然とわかるようになってきます。
全部理解できるのが一番ですが、わたしはわからない言葉がたくさんある中でも試験に合格することができました。
過去問をいくつかやっていくと、問題の傾向やポイントがわかってくると思うので、これ系の問題はこの答えというのを頭に入れておくとスムーズに答えにたどり着けると思います。
勉強法でいうと、わたしのオススメは朝活です。
わたしは小さい子供が家にいて日中自分の時間を取ることが難しかったので、2ヶ月間朝5〜6時に起きて朝方に勉強をしていました!
夜はどうしても家事やら育児でバタバタしてしまい、夜中は勉強しても眠くて頭にはいらないことが多かったので、朝早くに起きて勉強することを続けていました。
最初は眠いですがコーヒーなどを飲みながら勉強すると目も覚めて効率よく勉強できます。
また時間に限りがあると思うと集中して勉強するようになりました。
韓国の美容師免許【筆記試験】
日本の美容師国家試験は年に2回しかありませんが、韓国の筆記試験は月に1回もしくは2回実施されます。
なので比較的ハードルは低いと思います。
日本のように「一度落ちたら次は半年後!」というプレッシャーもなく、「今回落ちたら来月また挑戦してみよう」という感じで受けることができます。
- 問題は全部で60問
- 試験時間は1時間(60分)
- 100点満点中60点以上で合格
合格のボーダーラインが60点なので、一般的にはそんなにむずかしくない試験ですよね!
韓国語がよくわからない外国人のわたしにはむずかしかったですが。
また試験は、パソコンを使って行います。
マウスでクリックして選択していく方法でした。
実際に試験を受けた時のこと
試験の予約は、前もってインターネットで行います。
受験申請できる日は2日間しかないので、受けたい試験日が決まっている場合は申請期間を確認して、忘れないように受験申請しておきましょう。
願書受付申請は、こちらのサイトq-net.or.krからすることができます。
会員登録が必要なので会員登録後をしてから申請できます。
登録をすると直近で申請できる試験日がみれるようになるので、試験場所や試験日を指定して決済までできれば予約完了です。
こちらのサイトは全部韓国語なので、身近に韓国語ができる人がいたら手伝ってもらうと安心して申請できると思います。
試験当日の持ち物
- 身分証明書
- 筆記用具
身分証明証は、通常韓国人の場合は住民登録証ですが、外国人の場合は外国人登録証を持参します。
筆記用具は、一応ボールペンを持って行きましたが試験はパソコンなので使いませんでした!
試験前には、控え室でみんなテキストを見たり最後の最後まで勉強してる人が多かったです。
時間になると座席表が貼られて自分の受験番号が書かれている席に着席します。
室内に入ってからもまだテキストを見ていて大丈夫です。
開始時間になるとアナウンスが流れて試験の準備に取り掛かります。
ここでテキストやスマートフォンはカバンにしまい、カバンは椅子の後ろに置いておきます。
この時、身分証明書だけは机の上に出しておくようにと指示がありました。
(係の人が本人確認のため、回ってきます)
韓国語でアナウンスがあるので、わたしはあまり聞き取れませんでしたが周りの人と同じようにやっていれば大丈夫です。
試験前に注意事項の確認とパソコンの使い方の確認もあります。
全部終わり準備が整ったら試験開始です。
パソコンに向かって問題を解いていくんですが、早く終わった人からどんどん帰って行きます。
わたしが必死で問題をこなしていく中、周りの人たちはさっさと終わられて部屋から出て行きました。
試験自体は60分間ですが、韓国人で問題がすらすらできる人は10〜15分ぐらいで終わって帰る人もちらほらいました。
周りの人が帰る音が結構プレッシャーになるのですが、気にせず自分のペースで集中してやるのも大事なポイントです。
結局、室内の受験者は最後わたしひとりになりましたが、見直しまでして60分時間いっぱいまで使いました。
試験結果は試験終了後そのままパソコンに表示されるので自分で結果を見て帰ります。
翌日インターネットでも結果が表示されるので、改めてそこで確認することもできますよ!
筆記テストを受ける上で大事だと思うこと
韓国語で試験を受けるときに大切だと思ったのはこの3つです。
- 韓国語の読解力
- 暗記力
- 勘
問題を解く中で、韓国語がわかれば簡単にわかる問題も中には結構あります。
問題をいかに正確に翻訳できるか理解できるかも正解率に大きく関わってきます。
また美容師の試験は、暗記するものが多いです。
歴史上の人物、ヘアスタイルの名前、消毒法など覚えることがたくさんあるので、これは短期で集中してギュッと覚えると良いと思います。
韓国語初心者の人が試験を受ける場合、60分という試験時間は意外と短いです。
ゆっくりじっくり考える余裕はなかったです。
過去問で何度か練習して前もって問題を解く速さなども知っておくと良いと思います。
ちなみに私はこのテキストで勉強しましたよ。
まとめ
韓国の美容師試験。
はじめは、韓国語のみなので不安だらけでしたが続けて勉強することで初心者でもテストに合格することができました。
日常会話や初級単語がわからなくても試験に出てくる言葉を理解できるようになれば、合格は可能だと思います。
私は日本では美容学校に通いましたが、韓国に美容師免許筆記試験に関しては自宅で独学2ヶ月でなんとかなりました。
試験の回数も多いので日本の美容師免許を持っている人は、頑張れば取得できると思いますよ。
免許を取るためには、実技の試験も必要になるので筆記試験に合格したら次は実技試験になります。