今回は、韓国の美容師一般免許の実技試験の当日の流れについて説明していきます。
実際に私が実技試験に行った時のことを中心に書いていきますね。
その前に!
実技試験を受けるには、事前に Qnet から受付をしなければいけません。
1日に試験を受けられる人数が決まっているので、この試験受付だけでも競争率が高いです!
基本的には、受付開始日の朝10時に予約開始なのですが、みんな10時ぴったりにアクセスしようと準備をしています。
のんびりしているとあっという間に希望の試験日が埋まってしまうので、試験を受けたい場合には受付の時からしっかり準備が必要です!
特にソウルや釜山など人が多い都市は受付を開始してすぐに席が全部埋まってしまうということもあるので、受付に失敗すると次の試験日まで待たないといけません。
受付をする時には、IDやパスワードの確認、決済の情報などスムーズに手続きができるようにしておきましょう。
試験当日の流れ
さて、実技試験当日の流れを説明していきます。
私は試験当日の朝、一度ワインディングを巻いてから準備をして出かけました!
試験に持っていく荷物はとても多くて思いので、当日は早めの行動を心がけるといいと思います。
カット用のウィッグは家でしっかり濡らしてからカバンに入れてくださいね!
会場には試験開始時間の30分前ぐらいには到着できると安心です。
他の受験者たちも、会場の建物についてから着替えたり髪を整えたりいろいろ準備をしていました!
(ロングヘアの人は、みんなネットなどに髪をまとめていました)
私は釜山の会場で試験を受けたのですが、試験会場の横に受験者控え室・モデル控え室と空調の効いた部屋が準備されていましたよ。
私は、受付時間までモデルさんと一緒にエレベーター前のソファで座って待っていました。
当日の受付が始まると、受験者とモデルが一緒に並び廊下で順番を待ちます。
受付の際に、受験者とモデルの身分証明書の提示を求められるので外国人登録証などの身分証明書を必ず持参してください。
受付時に受験者は箱に入った番号を引くんですが、この番号で会場内の座席が決まります。
受験者が多い場合は、番号によって実技の順番が変わってきます。
(カットから始まるグループとシャンプーを先にやるグループに分かれます)
ここで引いた数字を背中につけて、いざ会場へ。
(ここでいったんモデルさんはモデルの待機室へ移動します)
自分の番号が書いてある席に行き、一つ目の課題の準備が始まります。
会場内では、試験進行の人から何の準備をするべきかその都度指示があるので指示に従って準備をします。
(難しい韓国語はわからなくても周りの人と同じようにやっていれば大丈夫です!)
各テーブルには、道具を入れる赤いカゴが用意されているので、カゴは持参しなくても大丈夫です!
スプレイヤーの水も会場のシャンプー台で入れることが出来ました。
また各課題の前に準備時間がもっと必要な人はいますか?と毎回確認してくれるので、準備が終わらないまま試験が始まるといったことはないはずです!
それでも準備時間は限られてるので、各課題の準備がスムーズにできるように課題ごとに分けてカバンにしまっておくといいと思います。
試験は
第1課題 シャンプー&スケーリング
第2課題 カット
第3課題 ブロー
第4課題 パーマ(ワインディング)
第5課題 カラー
の順に進めらます。
人数の関係で、第1課題のシャンプーと第2課題のカットの順番が入れ替わる場合がありますが、第3課題からは全員同時に行いました!
第1課題のシャンプーが始まってから、第5課題のカラーが終わるまで休憩なしで試験が進行します。
途中、パーマの課題の前にトイレに行ける時間があるのですが、基本的にはパーマの準備時間なのでゆっくり休憩できるほどではありませんでした。
試験は全体で、3〜4時間かかるのですが、ずっと集中しているので体力的にも結構大変でした。
時計は、試験会場の前方上の方にタイマーが設置されていてカウントダウンのものでした!
もちろん進行の人が、1分前・5分前など途中で声がけもあります。
各課題の前には、試験問題が書かれたファイルを見ながら、試験進行の人が試験内容の確認を読み上げます。
試験の概要や決まり・減点の対象などの説明がありますが、基本的にきているだけで大丈夫です。
カットとパーマ・カラーの課題は当日の試験時に発表されます!
試験開始前にいっきに発表されるわけではなく、各課題の直前に発表されます。
(カットの試験をしているときは、まだパーマとカラーは何が出るかわかっていない状態です)
韓国語が苦手な人も課題の内容はしっかりわかるように準備しておきましょう!
課題の発表は、各課題の準備前に前のホワイトボードに書いてあります!
進行の人が、試験前に口頭でもアナウンスしてくれるのでしっかり聞き取れるようにしてくださいね!
当日は、シャンプーの試験を受けるためにモデルさんに同伴してもらう必要があります!
モデルさんにも条件があるので、しっかり条件に合うモデルさんをお願いしましょう。
モデルについて
シャンプーのモデルさんの条件は以下の記載があります。
シャンプーのモデルさんの条件
- ネープの長さが5cm以上
- 耳下の髪の毛の長さが5cm以上
- 年齢は、14歳以上
- ネイルやアクセサリーはつけない
- ヘアゴムやピンを使用する場合は黒のものを使用
上記のものは試験問題に記述があるので絶対条件ですが、
できれば、髪型は 前髪なし・肩下ぐらいの長さ・髪質が良い 方が施術がしやすいと思います!
服装の指定はありませんが、あまり派手ではないもの(白や黒のTシャツが無難)を着用して、襟がないもの・濡れても目立たない色が良いと言われています。
注意すること
第5課題のカラーが終わった後、使用したカップやハケは会場で洗うことが出来ないので、使用済みのカラーカップを入れる袋(ジップロックなど)を持参すると良いと思います。
試験時間
試験は、午前の部と午後の部がありますが、私は午後の部(午後1時開始)を受験しました。
私の時の試験の課題は
カット → レイヤー
ワインディング → 混合型
カラー → 紫色
でした!
簡単な課題ばかりだったので、運が良かったと思います!
カットの課題がレイヤーだったため、途中ワインディングのためのカット(ジェカット)はありませんでした。
それでも、午後1時に始まって、終わったのは午後4時過ぎ。
結構長かったです。
通常、3時間半〜4時間ぐらいかかると言われています。
結果発表
結果は、約2週間後に発表になります。
予約した時のサイト(Qnet)で、確認することが出来ます。
試験結果の発表の時に、一緒に点数などの詳細も確認できますよ。
60点以上が合格ラインです!
終わりに
実技は、課題自体はそんなに難しくはないですが、事前にしっかり準備・練習をして臨むことが大事だと思いました!
実技試験の日程は、日本よりも多く定期的に(ひと月に1回、多い月は2回)行われているので、その点はちょっと安心ですが、合格率は30パーセントと言われていて、何度も受ける人がやはり多いそうです!
試験当日は、できるだけ堂々と自信を持って実技を行えるようにしていけると良いと思います。
韓国語での試験は、緊張しますが美容師年許を目指してがんばりましょう。
しけんか